不義理な息子をお許しください
母は、私の名前を忘れたのだろう。小さいころから2ヶ月ほど前までの50年余りは、「みっちゃん」と呼んでくれていました。母にかかれば何歳になっても子どもですね。先週末、介護施設に入所している母をかかりつけ医の診察に同行したとき、一度も名前を呼ばれることはありませんでした。呼んでくれないというよりも、名前を忘れてしまったのが表情で分かりました。
母は長谷川式スケール、脳のMRIなどの検査を受けており、既に認知症と診断されておりましたので、名前を忘れられたこと自体にショックは感じていません。ただ後悔しています。それは仕事の忙しさにかまけて、9月から面会に行くことができませんでした。認知症という病魔が母の脳を蝕(むしば)み、母の記憶を刻一刻と消していきます。
記憶が消え去ろうとしているとても貴重な時間でありながら、私は不義理をしてしまいました。ごめんなさい。たった一人の母を大事にできないのに、障がいを抱える利用者さんを大事にできるはずがありません。どうか薄情な息子をお許しください。もう一度、「みっちゃん」と名前で呼んでもらえるよう、会いに行きます。
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