組織はリーダーの力量以上にはならない

 雨が降り気温が一気に下がりました。昨夜は少し窓を開けて就寝しておりましたが、寒くて目が覚めてしまいました。みなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。

 10月に入り、新規に3社様からお弁当のご注文を頂戴しました。今夏の連日の酷暑が続く中、チラシを配って、配って、配り続けましたが、まったく結果に結びつかない期間が続きました。ご注文をくださった契機は分かりませんし、ご注文を継続いただけるかは召し上がられてからになりますが、まずは機会を頂戴したことに感謝の念しかありません。ありがとうございます。あとは私たちが「一個入魂」。決して手を抜かず、気を抜かず、心を込めて福山で一番美味しいお弁当をお届けすることです!

 本日は、利用者様2名とうららか名物の「焼きさば寿司」を担当しました。1時間で二人に課せられたノルマは40本、一人当たり20本。60分÷20本=3分、1本を3分で作らなければなりません。厳しいノルマです。もちろん指示された通り、丁寧に作る必要があります。でも二人はやってくれました!時間内にきちんと完成!力量をグングン上げてくれています。 ”ブラボー!”

 昨日作りましたハヤシライスの写真を掲載します。トマトの香り、たっぷりの牛肉。めっちゃうまし❤でした。ちなみに明日の特別メニューは新メニュー「味噌豚丼」(税込600円)です。既にたくさんのご注文を頂戴しております。数に限りがございますので、ご注文はお早めになさってください。

伸びる選手・強いチームの条件~故・野村克也さん』

 強いチームと弱いチームの境はどこにあるのか。やはり、中心なき組織は機能しません。鑑(かがみ)になる人が組織にいるといないとでは、チームづくりが全然違う。鑑というのは、例えば王や長嶋のことです。巨人から南海にトレードされてきた選手が何人かいましたが、彼らが口を揃えて言ったのは、「王さんや長嶋さんがあれだけやるから、我々もボヤボヤできないですよ」と。要するに野球の技術はもちろん、私生活も含め、模範となる選手です。「王に見習え」「長嶋を見習え」と言える選手がいると、チームづくりがしやすいんですよ。だからあの巨人のV9という偉業は、単にいい選手が揃ったからでなく、いい選手たちがみんな熱心に野球に取り組んだんでしょう。

 また、その指揮官だった川上さんも偉かったと思います。ある時ミーティングに長嶋が遅れてきて、しかも筆記用具を持たず、手ぶらだったそうです。川上さんは長嶋を注意して、筆記用具を取りに行かせて、その間、ミーティングは中断したと聞きました。鑑となる選手とはいえ特別扱いせず、礼節を乱した時はきちんと叱る。また、そうすることで他の選手も引き締まるんです。だから、強いチームには節度、いい意味での厳しさがあります。逆に、弱いチームは仲良しチームになっていますね。ヤクルトに行ったばかりの頃、ミスした選手がベンチに帰ってきた時、「ドンマイ」と声を掛けた選手がいたんです。「何がドンマイじゃ、このバカやろう」って烈火の如く怒ったんですよ。プロはミスが許されない世界です。その感覚がなくなっていくんです。

 優勝を目指して戦っていることはもちろん、プロは高度な技術をお客さんに見てもらわなければいけない。どう考えても、プロの世界ではミスは許されないし、厳しくて当たり前なんです。その後、ヤクルトでは慰めの言葉は一切禁止しました。また、弱いチームはどうしても個人成績優先主義になりがちです。楽天には近鉄の残党選手が多いのですが、彼らは万年Bクラスだから、端から優勝は無理だと思っている。自分の年俸を上げるには、個人成績を上げて評価されるしかないから、「フォア・ザ・チーム」という精神が薄くなるんです。弱いチームがそういう意識でやっていたのでは、絶対に勝てません。自分はチームが勝利するために何ができるか、何をすればいいのかを考えてプレーするような選手が増えないと、強くなりません。

 あと、これは強い、弱いに限らず、どのチームにも言えることですが、”組織はリーダーの力量以上にはならない”これは当たっていると思います。強いチームにするにはスカウトや育成、フロントの体制などいろいろな要件があるけれども、一番力を注ぐべきは監督が成長すること。そうでないとチームのレベルは上がっていきません。