立ち止まって、周りを見て。

 困りました、困りました、ほんとうに困りました‥。5月のご注文表をFAXで頂戴したのですが、会社名やご連絡先などの記載がないものが届きました。FAXですと送信元の会社名やFAX番号が印字されるケースもあるのですが、今回は印字がございません。お心あたりがございましたら、ご一報ください。念のため当日のご連絡でお届けできるように備えておきます。

 今日はかつての職場で一緒に働いていた認定心理士さんが、管理者を務める放課後等デイサービスのパンフレットを届けてくれました。4月1日にオープンしたばかりで、相談支援事業所うららかな風に営業のために来所されました。私がその法人に勤めていたのは6年前。当時の彼は社会に出たばかりで、緊張たっぷりに仕事をしていたように記憶しています。いまは、顔つきも精悍になり、営業活動も行う管理者。かつての仲間ですので、応援せずにはいられません。事業所が安定するまでにはどうしても時間がかかります。まずは知っていただく努力を続けてみてください。ガンバレ!

 「ザ・ベストテン」や「徹子の部屋」といったテレビ番組の司会やベストセラーにもなった「窓際のトットちゃん」の著者でもある黒柳徹子さん。女優やユニセフ親善大使として活躍されながら、昨年には「続・窓際のトットちゃん」を手掛けるなど90歳のいまなお芸能界の第一線を歩み続けています。

 そんな黒柳さんは若い頃、ソントン・フィルダーというアメリカの作家が書いたお芝居『わが町』で主人公を演じた時に、「本当の幸せに気づく秘訣」を知ったそうです。

【黒柳】
 主人公はエミリーという女の子ですが、彼女は自分の子どもを産んだあと、20何歳かで死ぬんです。お姑さんたちは先に死んでいて、舞台の右と左にこの世とあちらの世界があるという終盤のシーンで司会者が、「自分が1番幸せだったと思う日、たった1日だけこの世に帰らせてあげる」というんです。

 エミリーは12歳のお誕生日の日を選びます。お父さんお母さんはもちろん若いですよね。エミリーは、「パパとママがこんなに若かったなんて知らなかった」と初めて気が付くんですね。家の中やお庭には懐かしくて素敵なものがいっぱいある。でも、すべてが素敵だからその時はわからなかった。

 再び死んだ人の世界に戻り、「本当の幸せが、わかっていなかった。命が何万年もあるみたいに思い込んで。人間って、生きているときって、何も見ていないんですね。家族がちょっと顔を見合わせたり、いまが幸せだということに気付いてはいなかった」と姑に言うんです。

 昔、私もエミリーの役をやったことがあって、やっているうちに涙が出てきてしまうようなお芝居なんですが、幸せって何だろうと考えるとき、そのときそのときの自分が幸せだと感じられればいいんだけれども、なかなか気が付かないんですね。

 ちょっとでも立ち止まって親の顔を見るとか、友達のこと、親切にしてくれる人のことを少しでも思ってみることができれば、生きているうちに幸せをかみしめることができるんじゃないかと思います。

----------
 普段の生活では気が付かないものです。普段の生活が終わりを告げた時、遅ればせながらその有り難さに気付くのです。妻が料理を作る、子どもと風呂に入る、一緒に川の字で寝る‥何気ない日常に幸せを感じる感性(感謝の思い)を持ち続けていたいと思いました。