惜しむな。惜しむな。

 急に冷え込んだり、夏のような陽気になったり、変わりやすい春の気候が落ち着いて新緑の栄える爽やかな季節になりました。今日(4月19日)からは、24節気の「穀雨(こくう)」に入ります。この時期に降る恵みの雨が穀物をすこやかに育てますようにとの願いが込められているそうです。

 春の風物詩ではありますが嬉しくないものもあります。そう黄砂です。昨日は視界が遮られるほどのひどい黄砂、アレルギー症状でしんどい思いをされた方も多かったのではないでしょうか。環境省のホームページの「黄砂とその健康影響について」で、目のかゆみや結膜炎、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状、気管支ぜんそくや肺炎など呼吸器疾患の悪化をあげています。黄砂による気管支ぜんそくは、子どもと高齢者への影響が大きいとのことです。たかが黄砂、されど黄砂。外出する時間を短くする、洗濯物や布団の外干しを避ける、外出先から帰ってきたら、すぐに洗い流して着替えるなど対策も大切です。頭の中に入れておきましょう。

 ある雑誌にシンガーソングライターのさだまさしさんのインタビュー記事が掲載されていました―――。

 長嶋茂雄さんが大好きで、以前お目にかかった際に「ヘルメットが飛ぶくらいにフルスイングをして三振するのはなぜですか?」と質問すると、「後楽園球場に何万人ものお客さんが観戦する中で、元気のない長嶋を見せたくない。人間、好調の時ばかりじゃなくて、不調の時だってあるでしょう。ダメならダメなりに、長嶋は打てなかったけど、一所懸命やっていたと思って帰ってもらいたいから、たとえ当たらなくても思いっきり振るんです」。

 僕はこれまで四千六百回以上のコンサートを重ねてきて、手を抜いたことは一度たりともありません。きょうできることはきょうしかできない。明日もできる保証はありません。ですから僕は「惜しむな。惜しむな。」って自分に言い聞かせながら、すべてのステージは一回しかないという思いで立っています。

 私たちが身を置いている福祉・飲食業界は、長嶋さんやさださんのようなきらびやかな世界ではありませんが、仕事に向ける思いは同じ。今日が人生最後のお弁当になるお客様もおられるかもしれません。だったら全力を尽くさない訳にはいかないじゃないですか!

 過日紹介しました伏見工業高校ラグビー部の山口良治監督の言葉、「10ある力を余すところなく出し切れば、次には10.001ぐらいになる。次の試合で10.001を出し切ればその次は10.002というふうに少しずつですが力が増えていく」。

 うららかな風の弁当作りにかける思い「一個入魂」。言葉こそ違え、私も山口監督と同じ思いです。惜しむことなく日々全力を出し切るのです。それが私たちの果たすべき使命であり、達成感は充実となり、やりがいにもつながるのです!