「人の2倍働く、人の3倍努力する」
朝がくる前の出勤時、真っ暗な空にとてもきれいな月が出ていました。悪天候が続いておりましたので、久々に見る月の美しさに感動しました。今日は気持ちの良い晴天で、心も身体も晴れ晴れでした。
今日の特別メニューは、牛タン丼(1,200円)でした。牛タンの仕入れ価格を考慮するとどうしてもこの金額になってしまいます。正直なところ、この金額で買っていただけるのだろうか、やっぱりメニューから削除したほうが良いか…と悩みに悩みました。それでも清水の舞台から飛び降りる思いで、メニューに加えました。するとどうでしょう。私の不安をよそに、お客様からご注文表が届く毎に牛タン丼の注文が増えていきました。そして、完売です!皆様には感謝しかございません。牛タン丼は「最初で最後」と冠を着けておりました通り、今回がラストです。4月からも新しいメニューが続々ですので、どうぞご期待ください!
神の手を持つ男と呼ばれる脳外科医・福島孝徳先生が3月19日、アメリカで亡くなられました。81歳でした。10年前のある雑誌のインタビューで―――。
『若い時からとにかく、日本一、世界一になりたかった。そのためには普通のことをやっていたらダメで、「人の2倍働く」、「人の3倍努力する」という方針でやってきました。普通の人が寝ている間、休んでいる間に差をつける。「1週間8日働く」と宣言し、土日、祭日も仕事で、夏休みなし、暮正月も関係ない。そういう姿勢で若い頃から腕を磨いてきました。いま71歳になってみると、人生は短い。私に残された時間はもう少ない。だから、一刻も無駄にできないんです』
40代の全盛期の頃は年900回、70歳を迎えても年600回を超える手術をこなし、多くの患者を救ってこられました。
『忙しくて疲れなんて感じている暇はありません。私が手術しないと治らない患者さんがたくさん待っているのに、休むとかバカンスとか言っていられません。風邪なんかひいている暇もありません』
自分に鞭を打ちながら、最後の最後まですさまじくハードな人生を送ってこられました。福島先生の遺志は指導をしてきた多くの後進の医師たちに引き継がれ、これからも絶望の淵に立つ多くの患者さんの命を救うことになるでしょう。心よりご冥福をお祈りします。