徳は孤ならず、必ず隣有り

 3月下旬になりましたが、氷点下のとても寒い朝になりました。明日から天気がぐずつくようで、桜の開花も遅れるのでしょうか。原発不明がんの「ステージ4」であることを公表した経済アナリスト・森永卓郎さんは、担当医から「多分桜が咲くのは見られないだろう」と告げられたといいます。桜が咲くまでは死ねない‥そんな強い意志で執筆活動やテレビやラジオの出演を続けておられます。その姿は以前の森永さんのお姿とはまるで違い、随分とお痩せになり、頬はこけ、顔色も良くありません。がんとの闘病の厳しい現実です。桜の樹よ、どうか早く咲いてください。間に合わなくなっちゃう。早く花を咲かせて、待ち望む方々に力を与えてください。

 今週ははたくさんのご注文を頂きました。配達弁当をご利用された皆様に、ご来店くださった皆様に、心から感謝申し上げます。そしてお試し注文の機会を頂いた企業様から「とても美味しくいただきました」との感想が届き、次週から注文をいただくことになりました。そう「合格」でした!うららかな風のみんな、「ブラボー」。うららかな風を選んでいただいたことを感謝して、安全で美味しいお弁当をお届けしましょう。

 田口佳史氏(東洋思想研究家)が35歳で初めて経営の神様・松下幸之助氏と話をする機会があり、「経営者の条件とは何ですか」と聞くと、真っ先に「運が強いこと」、そして矢継ぎ早に、「運を強くするにはどうしたらいいですか」と問うと、「徳を積むことしかない」と答えられたそうです。「徳」とは何か‥田口氏は自身に問い続け、ようやく一つの答えを出します。

 「自己の最善を他者に尽くし切ること」

 丁寧に心を込めて一人ひとりに接していけば、ありがとうと感謝され、自分が病に臥せたり、仕事がうまくいかずに腐っていたりする時に、見返りなく手を差し伸べてくれる。まさに「徳は孤ならず、必ず隣有り」(論語)。