明日への希望を失わないこと

 先週、お弁当をお届けした社会福祉法人様からうれしいメールが届きましたので紹介します。

 『先日はたくさんの弁当の製造・配達をありがとうございました。想像以上のボリュームとおいしさに、利用者さん・職員共に大満足でした。職員からも「おいしかったからまた買いに行こうかな」という声もあり、今後も口コミでおいしさが広まっていきそうです。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。』

 お客様からの声はやはり私たちの元気の源になります。ありがとうございます。明日も、明後日も、この先もずっと、皆さんに喜んでいただけるお弁当作りに励んで参ります。

 平成から令和の時代となり6年が経ちます。今さらですが「令和」の由来を覚えておられますでしょうか。令和の由来は万葉集の一節で―――。

【初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。】

(時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡の前で装うように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている。)

 この序文のうち、令月の「令」と和らぎの「和」から「令和」と名付けられました。当時の安倍首相は令和という元号に「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている。厳しい寒さのあとに、春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いが込められている」と語りました。 

 まだ6年足らずですが令和の時代を振り返り、みなさんそれぞれお感じになられることは異なると思いますので、私から敢えて触れることはやめておきます。ただ、巨大地震に被災され、住む家を失くした方、職場を失った方、友人や家族を亡くした方…生きる希望すら失われている方も大勢おられます。苦しみが和らぎ、令和に込められた「明日への希望」が、春を迎える日本にもたらせることを切に願うばかりです。これ以上の災厄が訪れぬように。