全力で応援するよ!
今日から二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」に入りました。冬眠していた虫たちが、土から顔を出す目覚めの季節です。昨夜、自動販売機の灯りに虫たちが集っておりました。良きも悪きも色々な虫たちも動き出しました。また河川敷では、そろそろつくしが頭を出すことでしょう。
このメッセージをお寄せ下さったお客様は、最近ご注文いただいた高齢のご夫妻です。娘様がうららかな風まで足を運んでくださり、お弁当の配達をご予約くださいました。先週末、今日、そして明日の計3回、お届けするのですが、早速感想をお寄せくださいました。「味も量もちょうど良くて気に入いったので…また注文しますね」と書いていただきました。弁当屋にとっては「また注文します」という言葉は、最大の賛辞です。次の機会を頂けることを大変嬉しく思っております。この場をお借りして、お礼申し上げます。明日も美味しいお弁当をお届けします。
一般就労に移行された利用者様がおられた影響もあり、焦るお気持ちがあるのでしょうか、ご自身で仕事を見つけて面接や見学に行かれる方が2名おられました。一般就労を目標とされているお二人ですので、全力で応援したいのは山々なのですが、遅刻や早退、欠席されることも度々ありましたので、次の段階に進むのはもう少し先であると考えておりました。
しかし、既に気持ちは一般就労に傾いており、私たちの言葉は届きませんでした―――
私たちから、こうした方が良いのではないかとアドバイスをお伝えしますが、ご自身の意志が最優先ですので仕事観や価値観を押し付ける気持ちはありませんし、最終的にご自身が下した結論であれば、私たちの意向や思いとは異なっていても、あたたかく見守りたいと思っています。
卒業を決めたのであれば、全力で応援するよ!
私からお二人に贈る言葉は、うららかな風から一旦は離れても、いつでも戻って来てもいいんだよ、困ったことがあればいつでも連絡するんだよ…、二人にはうららかな風という帰る場所があることを覚えていおいて欲しいんです。うららかな風はその名の通り、春の穏やかな風がとおる、あたたかで居心地の良い場所。利用者さんにとって「止まり木」のような存在であり、自分にはいつでも身体や心を休めることができる場所が待っていてくれると思っておいてください。ただただ、行き場を失わないように、不幸な結末にならないように。
わが心の師である故・稲盛和夫さん(京セラ創業者)の言葉は、ブレそうになる自分の卑しい心を戒めてくれます。
「人生で大事なものについて、やはり利他の心、皆を幸せにしてあげたいということを強く自分に意識して、それを心の中に描いて生きていくことです。いくら知性を駆使し、策を弄しても、自分だけよければいいという低次元の思いがベースにあるのなら、神様の助けはおろか、周囲の協力も得られず、様々な障害に遭遇し、挫折してしまうでしょう。「他に善かれかし」と願う邪心のない美しい思いにこそ、周囲はもとより神様も味方し、成功へと導かれるのです。