ありがとうの奇跡

今日は中小企業家同友会の同じ地区のメンバーであり、いつもお弁当を注文して頂いているオーザックの副社長様が、うららかな風にお越しになりました。うららかな風のことを「笑顔があふれていて、とても良い雰囲気の事業所ですね」とお褒めの言葉を頂戴しました。今までお弁当についての感想をいただくことはありましたが、就労事業所について評価をいただくことはほとんどありませんでしたし、私たちの理念がまさにそうした事業所を目指しておりましたので、大変うれしく思いました。

ちなみに、私たちの理念は―――

『穏やかで、気負わず、楽しく働く。私たちの「目的」は、売り上げでも、効率性でもありません。「仕事にやりがいを感じること」、「笑顔が絶えない職場であること」。うららかな風が大切にしている想いを実践しましょう!』

ある雑誌に、「ありがとう」という言葉の持つ不思議な力について書かれていました。淡路島で農薬や肥料を使わないユニークな農法に取り組んでいるご夫妻の話です。
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「ありがとう」を2万5000回言うと願いが叶う。5万回で奇跡が起こる。そして年齢の1万倍の回数を繰り返すと家族を救える。そんなことで家族を幸せにできるならすぐやろう。そしてご自身の年齢分の36万回のありがとうを言い続けました。

すると、農作業に使うトラクターにトラブルがなくなり、自分の体も元気になり、家族皆が風邪を引いているのに、自分だけ引いていないこともありました。あまりにもたくさん「ありがとう」を繰り返すうちに、何に対して「ありがとう」を言っているのか分からなくなり、足元の1本1本の草、目の前を飛んでいる虫、目に見えない微生物、自分の身の回りのすべての命に「ありがとう」を言わずにはいられなくなりました。

しかし人生は順風ではありません。5年間うつ病で過ごし、どん底に突き落とされました。さらに息子さんを亡くした時に、どん底にはさらに底があることが分かりました。さらに農場の経営不振、奥様の病い‥。ある時、ご夫妻は話し合いました。この先初めて出会う方に、「あなたたちはいつも楽しそうで、何も悩みがなさそうだね」って言われるまで、そういうふうに装ってみよう‥。お陰様でいまでは2人とも、見違えるほど元気で明るくなりました。

「ありがとう」を言い続けて教えてもらったことは、自分が幸せと認識したらそれは幸せだし、不幸と認識したら不幸。すべてを決めているのは自分だったと分かりました。