清らかな心に接して

今日も利用者さんと弁当配達に行きました。一軒目の配達に向かう車中で、「大きな声であいさつをして下さいね」と同行してくれた利用者さんに伝えました。

そして、いざ出陣―――

「こんにちは、うららかなかぜです。いつもたのんでくれてありがとう。(冷やし中華を手渡して)はやくたべてね❤」

すばらしいです。事前にこう言ってくださいとお伝えしている訳ではありませんが、感謝の気持ちと、早く食べてという思いやる気持ちをきちんと伝えてくれました。お忙しくされていたお客様も、にっこり&ほっこり。

どうしてそんなに温かい言葉を伝えることができたのですか?と尋ねたところ、「『ありがとう』ということばのいみやたいせつさをおしえてくれたひとがいた。そのひとにあえなかったら、いまのじぶんはなかった。ありがとうということばは、じぶんにとっていちばんたいせつなことば」。

どんな気持ちで伝えているのですか?と聞くと―――

「おしごとをくれるから しごとができる。しごとができるから おかねがもらえる。おしごとをくれて ありがとうというきもちだよ」

私もそうでしたが、職場に対しする不平不満を口にする方は多いと思います。ほとんどの方がそうです。しかし、この利用者さんは決して厭味のない、清々しいまでに澄み切った心を持っており、ありがとうの気持ちで働いてくれています。感謝の気持ちがあふれています。その清廉な心を垣間見ると、薄汚れた自分自身の考え方や生き方に反吐(へど)が出そうになります。

こうした利用者さんと、一緒に仕事ができることをとても幸せに感じています。いつまでも、いつまでも一緒に働きましょうね。