まるで日本昔ばなし

一週間のスタートですが、ここ数日本当に暑い。暑くて暑くて体が溶けてしまいそうです。外で作業していると、死を予感するほど…。夏はこれから本番を迎えますが、既にへばってしまいました。

うららかな風には夏に打ち勝つ食欲の持ち主がいます。日本昔ばなしに描かれた画のようにこんもり盛られたご飯。苦もなくペロリと完食されたんです。たくさん召し上がっていただくのは全く構いません。ただくれぐれも食べ過ぎて体を壊さないでください。

7月13日付の中国新聞に「三原給食センター 自己破産申請準備」という記事がありました。約60年前に創業し、一時は5億円近い売り上げがあったそうですが、取引先が減少し業績が悪化、負債総額は2億円超にのぼります。地域は違えど、同じ業界の仲間が厳しい状況に陥っていると聞くと、気が気でなりません。言わずもがなですが、食材や調味料、光熱費やガソリン代、そして人件費の高騰は、今までの価格を維持するには不可能なレベルです。一方で価格を上げることはお客様が離れていくことに繋がり、値上げに踏み切ることもできません。

そう、八方塞がり―――。

価格競争に終止符を打たなければ、いずれは先の給食センターのように破綻するのは分かっています。競争することは大切なことであることは承知していますが、行き過ぎた競争は業界そのものを破壊してしまいます。限界があるのです。一線を越えてはいけません。私たち事業者も、もう少し賢明にならなければなりません。