納得するまで‥

特別支援学校に通うお子様の就職のことで、お母様から相談がありました。障がいを抱えるお子様は、既に一般企業に内定しているそうなのですが、お母様としては一般企業は厳しく長く勤めることは難しいのではないか、一方でお子さんも仕事内容が単調な作業で気持ちとしては前向きになれない‥。たまたまうららかな風の車が通り、相談してみようと思われたそうです。

まず言えることは、入社するまではまだまだ時間があります。一般企業はもちろん就労移行や就労継続支援事業所も含め、幅広く情報を集めて説明会や見学会など足を運んでみること、そして、最終的には本人が決定することが、大切なプロセスです。汗をかき、足を運び、決定した就職であれば多少は納得できると思います。ちなみに、制度上は特別支援学校から就労B型であるうららかな風の利用は原則できません。ただお母様には「参考のためでしたら、いつでも見学に来てください」とお伝えしました。

端から見ますと、親御さんは本人以上にご不安を感じていらっしゃるように感じます。親ですから当然のことです。ただ、親が敷いたレールで仮によくない結果となった場合は、親御さんがその十字架を一生背負っていくことになります。お子さんはお子さんの人生なのです。親が代わることはできません。どうかお子さんが自ら意思決定をしたならば、尊重してあげてください。温かく応援してあげてください。結果として、仕事が上手くいかないこともあるでしょう。その時は温かく迎え入れてあげてください。