千載一遇の機会を得たり!

コロナで中止されていましたが、福山市内の公立中学校の夏の風物詩「チャレンジウィークふくやま」(職場体験)が3年ぶりに行われます。その趣旨説明のため、わざわざうららかな風に向丘中学校・藤井先生が来所されました。藤井先生は美術部の顧問で、多目的室の壁に飾っていただくパネル画では、大変お世話になっています。そんなご縁もあり、チャレンジウィークのお誘いを頂きました。こんな機会を頂けるのは大変ありがたく、光栄なことと感じております。

うららかな風では、弁当作りに励んでいますので、生徒さんには弁当作りを体験していただくのですが、それ以上に就労継続支援事業所として私たちが果たしている役割について理解を深めていただこうと考えております。弁当作りをしたり、お弁当を配達したり、弁当箱や調理器具を洗浄したり‥障がいを抱えている利用者さんと一緒に作業をしていただこうと思っています。

そして、みなさんに感じて欲しいのは―――

私たちのお弁当は並みの弁当屋ではありません。多くの人から「おいしい」と高い評価を得ております。利用者さんにとっても自慢の弁当なんです。そして仕事に誇りを持っています。生徒さんにはぜひその様子を見ていただきたいのです。真剣に取り組む姿に感動を覚える人もいるでしょう。そして差別や偏見はどこかへ飛んでいくことでしょう。

ブログで話をしたことがあるかもしれませんが、お弁当の営業でいろいろな企業様に足を運ばせていただきました。ある社長様から「障がい者が作る弁当を食べたいと思う人がいますか。ほとんどの人は食べたいとは思わないでしょう。これが日本人の本心です。」と胸を刺されるような辛辣な言葉を掛けられたことがありました。その社長様が仰られた通り、日本の社会はまだまだ差別や偏見で満ち溢れています。きれいごとではありません。ですから、チャレンジウィークのような機会を頂けることは大変意義があるのです。

私たちの役割は単に就労継続支援事業の運営だけでなく、障がい者が地域の中で住み続けられる社会をつくっていくことも大切な役割なのです。