これぞ王将魂、一個の餃子に一個の魂

 今日は私は台湾家庭料理「ルーローハン」の盛り付けを行いました。たっぷりの豚バラ肉は、中国ではポピュラーなスパイス「五香粉」でを使用しており、台湾の屋台に来たような独特の香りが漂います。そして、ゆで卵とチンゲン菜を飾れば完成。試食させていただきましたが、「うまし!」でしたよ。流石、我らが料理長の味付けセンスは抜群です。

 4月7日(日)は福山市議会議員選挙の投票日です。定数38に対して56人が立候補するという稀に見る選挙戦が繰り広げられています。今でこそ18歳以上であれば誰もが有する権利で、当たり前のように感じますが、かつては選挙権はごく一部の限られた人たちだけが持てる権利でした。日本で選挙が始まった明治23年(1890年)、投票資格を持っていたのは 「満25歳以上の、直接国税を15円以上納める男子」に限られていました。全国の人口のたった1%ほど。女性の選挙権が認められたのは、50年も経った昭和20年からでした。

 裏金問題など政治とカネの問題が報道されない日はないほど日本の政治は腐敗・凋落しています。この状況を招いたのは、私たち国民が投票による意思表示を怠ったツケも要因の一つだと思います。ぜひ投票所に足を運んで、大切な一票を投じてください。

 渡邊直人社長は、全国に730店舗以上を構える中華料理チェーン「餃子の王将」を率いています。渡邊社長は社員たちに事あるごとに最後の晩餐の話をされるそうです―――。

 王将の餃子が大好きだったあるお客様が、末期のがんで病床に伏せってしまいましてね。お母様が、何か食べたいものがあるかと聞いたら、王将の餃子を食べたいと。すぐにうちの店から買ってきたけれども、衰弱し切って体も動かせないので、お母さんが抱きかかえて餃子を口に運んであげたら、むしゃむしゃと噛んでゴクンと飲み込んだ。「美味しいか?」と聞いたら、息子さんは両目からツーッと涙を流して逝ってしまわれた。うちの餃子が人生最後の食べ物になったわけです。人生って長いようだけど、この一瞬一瞬は二度と戻ってこない。だから「一個の餃子に一個の魂」。一個一個を大切にしていかなければいけないんだと言い続けているんです。

 どこかで聞いたようなフレーズ。そう!うららかな風が掲げている「一個入魂」の精神です。最後の晩餐のようなエピソードはありませんが、私たちが作るお弁当を楽しみにされているお客様がおられます。絶対に手を抜いたらあかんのです!