10割主義へのこだわり
週末は良い天気で気温も高く、半袖でも暑く感じる日になりました。このところの好天は大地の草木の目を覚まし、少し前までは生命の息吹を感じさせなかったわが家の庭が、今ではたくましい雑草でおおにぎわいです。昨日は久々に草抜きをして汗をかくと、ストレスから解放され清々しい気持ちになりました。
今週からお弁当のご注文を頂いた新しいお客様がおられます。本当にありがたいことです。もちろんご注文を頂いたからずっと継続して頂けるという保証はありません。ある雑誌を見ておりますと、「10人が10人ともおいしいと言ってもらえるのが理想だが、それはなかなか難しい。10人中8人がおいしいと言っていただけるものを目指している」との内容でした。
しかし私はそうは思いませんし、そのような思いで弁当を作りたくはありません。現実はそうかもしれませんが、10人が10人ともおいしいと思っていただける弁当にこだわって作っていきたいと思っています。なぜなら、色々な状況の中でお客様は召し上がられています。もしかしたら異動、転勤や退職される方もおられるかもしれない、入院や施設に入所される方や人生最後の食事となる方も…何らかの理由で今日が最後のお弁当になるかもしれません。全力を尽くさない訳にはいかないじゃないですか!ですから、私たちは「一個入魂」の思いで弁当を作るのです。それが私たちの果たすべき使命だと考えています。
中東で紛争が勃発しそうで危惧しています。発端はイスラエルによるシリアのイラン大使館への空爆。報復のためにイランがイスラエルに弾道ミサイルとドローンで攻撃を行いました。このまま事態は緊迫し泥沼化していくのか‥国連のグテーレス事務総長は「壊滅的な事態悪化の非常に現実的な危険性について強く警戒している」と述べ、イランの攻撃を強く非難しました。とにかく双方が冷静にならなければ大変な事態に向かってしまいます。
「手と足をもいだ丸太にしてかへし」
戦前に反戦を貫いた川柳作家・鶴彬(つるあきら)(1909~38)の句です。日本が戦争へと突き進む中、貧困と反戦を題材に川柳を詠んだことで、治安維持法違反で逮捕、勾留中に病死しました。第二次世界大戦前のことです。日本は反戦の声を摘みとる苛烈な言論統制の末に辿った先は破滅的な戦争でした。
いま私たちは自由に声を上げることができます。イスラエルとイランの為政者たちに、強い声で訴えなければなりません。悲惨な思いをするのは、子どもなど立場の弱い人たちですから。