自分の花を咲かせよう!
施設に入所されている利用者様から、他の事業所に行くよう言われたため最後の利用となると伝えてくれました。ご本人はこれまで通りうららかな風で仕事を続けたいと思われていましたが、「施設の意向には逆らえず辞めなければならなくなった」と話してくれました。
私から伝えたことは、「いつでもうららかな風に戻ることができます。しんどさを感じたら、帰る場所があることを思い出してください。私たちはいつでも待っていますから‥」。
彼女の最大の課題はアルコール。利用を開始された当初は飲酒してしまい、酒臭いまま利用されたこともありました。またお酒が原因で怪我をされることも頻繁にありました。それが今では断酒を続けることができ、仕事も黙々と取り組まれており、「いろいろなことが学べて楽しい」と仰られていました。職場を変わることを否定するものではありませんが、まだまだお酒を断つことに対して自信を持たれておりませんので、急激な変化に耐えきれずアルコールに向かうことがないように…と願うばかりです。
ゾウから鼻を取ったらゾウでなくなる。キリンから首を取ったらキリンでなくなる。では人間から何を取ったら人間でなくなるのか?
ある雑誌の一文です。その雑誌では「心」と答えています。私もそう思います。続けて心が洗われるような詩が添えられていました。
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こころを持って生まれてきた
これほど尊いものがあろうか
そしてこのこころを悪く使う
これほど相すまぬことがあろうか
一番大切なことは
このこころに花を咲かせること
小さい花でもいい
自分の花を咲かせて
仏さまの前に持っていくことだ
(坂本真民『こころ』より)
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自分の胸に手を当てて、心穏やかにして内省したいと思います。