職員の親になれ!
本日は、中小企業家同友会の入会の案内のため、オーザック岡崎瑞穂副社長様がわざわざうららかな風にお越しくださいました。岡崎副社長は2代目社長を支えてこられた方です。順調に会社が発展してこられたのかと思っていましたが、決してそんなことはなく、苦難の連続だったそうです。
バブルが崩壊し、売り上げは半減、焦げ付いた借金、絶望の淵に追い込まれました。それでも諦めることなく、社長は、深夜1時、2時まで身を粉にして働いてこられたそうです。その中で大切にしなければならないことに気付いたそうです。
職員を大切にする―――
それに気づかされたエピソードがありました。
何度言っても対応しない部下がいたのですが、工場長は一切怒ろうとしません。社長は、「なぜ工場長は怒らないのか」と聞くと、
「親でもないのに怒っても聞いてくれません」と返答したそうです。親ではない…この言葉で社長は目が覚めたと言います。
職員の親になれば良い―――
その気づきが、3代目の社長に引き継ぐ事業の発展に繋がっていかれたのです。その思いは副社長も同様で、体調の悪い職員に病院へ付き添ったり、今は体重が気になる職員さんとジムにも通っていらっしゃいます!熱のこもったお話をお伺いすると、自分の努力の足りなさに情けなく、恥ずかしく思いました。そして、経営者として熱いものが込み上げてきました。お話を聞いておりますと、「人生の法則」の一文を思い出しました。
『人生の法則』(致知出版)
一つの事業を起こす。創業という。一つの道を切り開く。創始という。「創」には「傷をつける」という意味がある。辛苦、辛酸なくして創業は成し得ないということである。
創業の精神とは何か。
その第一は「必死」の精神である。死に物狂いである。寝ても覚めても考えるのは仕事。仕事と心中するくらいの愛情と努力を仕事に注ぐ。必死に努力することを厭わない。楽しむ。いや、楽しむ気持ちを超えている。没我である。仕事と一体になっている。そういう日々の繰り返しの中で何かを会得し、創業者魂を鍛えていく。