私がしなきゃ誰がする

 今日はお弁当作りと配達を終えると、2月の献立表を携えて市内を中心にポスティングや飛び込み営業を行いました。私が営業をはじめて3年が経ちました。飛び込み営業をはじめた頃は、苦手で、苦手で、ドアを開けてご挨拶するにも緊張しておりました。恐らく笑顔は全くなく、顔はこわばり、話も片言で、営業マンには程遠いド素人だったと思います。私の力量不足で、必要ないと厳しいお言葉を頂戴することもありましたし、目の前でお渡しした献立表をゴミ箱に捨てられることもありました‥正直、営業はしたくありませんでした。そんな私の心情は、言葉や態度、表情でお客様に伝わっていたと思います。

 それでも止めなかったのは、うららかな風の社長、その責任感が私の背中を押してくれました。

 ”私がしなきゃ、誰がする”

 そして、当時はまだ数人だった利用者様の顔を思い浮かべ、みんなのために頑張らなければ‥その一念で、今日まで営業活動を続けることができました。いまでも追い返された場面が脳裏から消えず、声が上ずったり、しどろもどろの説明になったり‥と発展途上のまま。社長としては恥ずかしい限りです。最近は、私の営業が逆効果になっているのではないか‥と思うようになりましたし、根っから私は不器用な人間だと諦めも半分‥。それでも私の目標は、10年間は営業を続けたいと思っています。7年後の私は、多少営業トークが上手くなっているだろうか‥。さあ、明日もたくさんのチラシを持って市内に行こう!どんなことに遭っても、笑顔を忘れず。

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『裸木(はだかぎ)』  作:坂村真民

 冬のさなかにうまれた者が  
 少しの寒さにふるえていて どうするぞ
 裸木を見よ 一切を脱落させて
 リンリンと 寒風に おのれをさらし
 毅然として大地につっ立っているではないか
 弱音や愚痴が出そうになったら 裸木の前に立て
 そして、その命に触れろ
 朝日夕日に光る 巨幹万枝の姿を見つめろ
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 この詩が、私のこころを奮え立たせてくれます。