社名の意味を思い返す

政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で揺れている自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)。半世紀近く前の創設時には崇高な理念がありました。派閥を創設した福田赳夫元首相が中国の史書に記された「政清人和(せいせいじんわ)」から「清和」と命名されました。「まつりごと清ければ人おのずから和す」。清廉な政治は人民を穏やかにするという意味です。しかし最近のマスコミ報道では眉間にしわが寄るような不快で、耳障りな報道ばかりで嫌気がさします。

さて、昨年5月に創業する際に命名した社名「清心(せいしん)」の由来についてお話します。文字の通り「清らかな心」という意味ももちろん含んでおりますが、娘の名前「心咲(みさき)」の一字「心」を借りて名付けました。娘に継がせる意味ではなく、子々孫々受け継がれていく「未来」を意味しています。つまり、わが社は、未来永劫、清廉潔白で、決して私利私欲に走らず、お客様のため、社員のため、社会のために会社経営に励むことを内外に誓ったです。その名を汚すようであれば、創業者の私も会社を去る覚悟ですし、将来を継ぐ者もその覚悟をもって担って欲しいと思っています(まだまだ先の話ですが…)。

私の心の師である故・稲盛和夫さんの言葉を添えておきます。

【京セラ名誉会長・稲盛和夫氏の言葉】

 ほとんどの人は心の大切さに気づかず、
 心を立派にしようなどということに関心を持たない。
 まずは、心を高めなければならない、
 心を美しくしなければならない、
 と思わなければならない。
 そうしても、われわれは煩悩、
 欲にまみれた人間であるから、
 なかなかそうなれない。
 なれないけれども、
「ならなければならない」と思い、
 反省する
 この反省があるから、
 また努力をしようと心がける。
 このことが人生にとっては大切なのである。