春は来りつつある

本日の日替わり弁当をご注文されたお客様からお𠮟りを受けました。献立表の副菜は玉子焼きを予定しておりましたが、仕入れの都合で千切大根の煮物に急遽変更させていただいたのですが、変更した旨の説明がなかったとの内容でした。ご立腹されるのはごもっともです。事前にお伝えできていなかったことは、私の落ち度です。大変申し訳ございませんでした。今後の対策ですが、基本的には献立表を変えることがないよう努めるとともに、万が一変更する場合は前もってお伝えするよう徹底いたします。ご期待を裏切ってしまい深く反省しております。

さて、本日は3名の体験利用者さんをお迎えしました。やはり利用者さんが増えると賑やかでうれしいものです。3名のうちのお1人は男性で調理のお仕事は経験されたことはなく、私の方が不安に感じておりました。しかし、私の不安は全くの杞憂で、お願いした大根の皮むきをコツコツと、丁寧に、そして最後まで作業されました。Good Job!皆さんにもっともっとお弁当作りの楽しさ、面白さを体験していただけるよう支援させていただきます。一日、お疲れ様でした。

最後に明治~大正時代のキリスト教思想家であり、文学者の内村鑑三はこんな詩を残してくれています。今の季節にぴったりの詩です。

「二月中旬」

雪は降りつつある。
然し春は来りつつある。
寒さは強くある。
然し春は来りつつある。

風はまだ寒くある。
土はまだ堅く凍る。
青きは未だ野を飾らない。
清きは未だ空に響かない。
冬は未だ我等を去らない。
彼の威力は今尚我等を圧する。

然れど日は稍々(やや)長くなった。
温かき風は時には来る。
芹(セリ)は泉のほとりに生えて、魚(うお)は時々巣を出て遊ぶ。
冬の威力はすでに挫(くじ)けた。
春の到来は遠くない。

冬が終わりを告げて春の到来を感じさせてくれる詩ですが、私には3年に及ぶ新型コロナウイルスとの戦いが終息に向かっている現在を感じさせてくれる詩にうつりました。