料理長との出会いと「ワンチーム」の決意

おはようございます。若草祭り当日になりました。天候は回復に向かうようですが、これを書いている時間は雨が降り続いています。若草園は建物が広く、雨天でも館内や軒下を使って行われます。若草園の患者様やご家族などの関係者だけでなく、地域の方々も来場されます。まだ私たちのことを知らない方にも、認知いただく機会になれば嬉しいです。ちなみに、今日の花は「ガイラルディア」で、花言葉は「一致協力」です。私たちの合言葉、「ワンチーム」で、今日も頑張りましょう!
来週から調理の要である料理長さんが2週間の予定でお休みされます。料理長さんとの出会いは2023年の春でした。前任の料理長の後任を探していたところ、ご応募いただきました。料理長さんとお会いする前ですが、当時の会計事務所からレストランを経営されるなど、輝かしい経歴を持たれた方を紹介されました。何度かお会いしましたし、うららかな風にもお越しになり、何度もお話をしました。しかし、私はどうしても採用に踏み切れませんでした。私はどんな輝かしい経歴よりも、どんな優れた腕前よりも、利用者さんと心を通わせることができる方を切望しておりました。なぜなら、それが就労事業所の根幹だからです。その方への採否を伝える日が迫る中で、料理長さんに出会いました。料理長さんは自ら置かれている境遇からも、必ず利用者さんの立場を考えて、深い愛情を持って指導してくださる方だと伝わってきました。もちろん料理の腕前は見たことはありませんでしたが、料理について語る自信に満ちたお顔には一点の曇りもありませんでした。「この方で間違いない」。誰にも相談するわけでもなく、私は覚悟を決め、「この方に託そう」と腹をくくりました。全く迷いはありませんでした。入職されてからの活躍は、私からあえて言うまでもありません。
誰でも人生において、避けて通れない節目の時期があります。料理長さんにとってはさんにとっては、今回のお休みがそうです。送る側の私たちは、料理長さんの留守を全力で守り抜きましょう。そして、「お帰りなさい。待ってました」と笑顔で伝えたいと思います。そのためにも、うららかな風を守る私たちは、ともに手を携えて、この難局を乗り越えていきましょう。

