悪党は恐ろしい、だから‥

暖冬で昨日も日中の気温は10度を超えましたが、今日からは一転して、今冬一番の寒気の影響で2、3日は寒い日が続く予報です。体調にはくれぐれも気を付けてください。

『活学』という本の「善と悪の違い」の章にこんなことが書かれています―――

「悪人は積極的・攻撃的で、同時に必要の前には実によく団結する。即ち党を組む性能を持っておる。これに対して善人の方はどうか。善なるが故に常に反省的である、内省的である。従ってどうかすると、引っ込み思案になり、傍観的になり、躊躇逡巡してお互いに顔を見合わせて、なかなか団結しない。だから悪人は、一人でも悪党と言うのであって、善党という言葉はありません。そうして両方が闘うと、大抵善人が負けて、悪人がのさばる。しかも悪党は容易に根絶やしができないものでありまして、これが反発する時には、始めよりも更に激烈になる。ガンでもそうですね。少しでも後に残りますと、時機が来れば必ず再発する。再発した時にはもう術の施しようがない、という場合が多い。本当に恐ろしいものであります。」

これを読んで、いま新聞を賑わせている政治家が頭に浮かんだ方も多いことでしょう。会計責任者や秘書に責任を押し付け、知らぬ存ぜぬ。説明もせず、責任も取らない。そして、のうのうと生き続ける。残念ながら世の中には性悪な輩が少なからず混じっています。そうした者とは一線を画し、常に「道」を踏み外さぬよう強い信念を貫くことが大切なのだと私は思っています。