工賃についての考え方
令和2年度の広島県内の就労継続支援B型の平均工賃は月額16,779円。うららかな風の工賃は月額40,000円(皆勤手当を含めると45,000円)と平均工賃より高く設定しており、他の障がいサービス事業者の皆様から大丈夫?と心配して声をかけられます。うららかな風の工賃の原資は、お弁当収入です。ですからお弁当をたくさん販売しなければなりません。たくさん販売するためには、お客様にご満足いただかなければなりません。そこが大切な要諦です。うららかな風には唯一無二の料理長がいます。料理長が作る弁当のクオリティであれば、必ず想定以上の弁当販売が可能であると考えました。
「工賃が高くても利用者は増えない」
そんなお声をいただいたことがありました。ご利用者を増やすために工賃を高く設定しているのではありません。高い工賃は、労働意欲の源になると考えたからです。「今より利用時間(利用回数)を増やそう」、「休まず働いて皆勤手当てをもらいたい」。必ずモチベーションのアップにつながるはずです。想定以上に弁当が販売できるようになれば、さらに工賃をアップすることもできます。少なくとも私は「就労B型は工賃は安いが当たり前」という既成概念にとらわれたくありません。
勿論、人生における幸福はお金だけでは得られないのも事実です。
その点においても、うららかな風の生産活動である弁当作りは最高なんです。料理などしたこともなかった50歳を過ぎたおっさんがそう思えるんです。まず脇役のおかずが乗り、野菜たちがいろどられ、最後にメインのおかずが鎮座。ワクワク、ドキドキ、本当に楽しくてなりません。そして、あっという間に帰りの時間になるんです。とても濃密な時間です。仕事が終わると、利用者さんはとてもいきいきとした表情をされるんです。ほんとにやりきった…といういい表情。その様子を見ているだけで、私たちはとても幸せな思いになります。
今週の1月19日(木)と1月26日(木)13時30分~見学会を予定しています。一歩を踏み出す一助になればと思っております。予約は不要ですので、お気軽にお越しください。