困難は愛の変形である~経営の神様・稲盛和夫
市内の大手作業服メーカー様から障がい者雇用枠で求人をしているとの情報をいただき、先日うららかな風の利用者様が見学の機会を得ることができました。見学に行く前の表情はこわばりとても緊張されていましたが、見学を終えた後の顔には安堵とともに、生き生きした表情をされていました。
これは話が進みそうだ!
ご家庭でしっかりと話し合いをされ、この度職場体験を申し込まれました。結論が出るにはもう少し時間がかかりそうですが、利用者様はとても前向きに考えていることは間違いありません。今回、採用に至るかどうかは分かりません。ただ新たな道を進もうとする強い意志を持たれていることを、とても嬉しく思いますし、その挑戦を私たちは全力でサポートしたいと思っています。あたたの目向きな一歩に、この言葉を贈ります。
―――ブラボー!―――
今日は利用者様と特別メニューのキーマカレーを作りました。濃厚でスパイシーなキーマカレーとマイルドにしてくれる半熟卵、そして素揚したレンコン、かぼちゃ、オクラが脇を飾ります。キーマカレーは過去にも献立にのぼりましたが、今回が間違いなく最高傑作でした。
料理長、さすがです!
今後献立にのぼるかどうかは、みなさんに感想をお伺いしてから決めたいと思います♪
「万事修養~偉大なる経営者の心構え」
少年は小学六年生の時に結核を患った。一緒に暮らしていた叔父から伝染したのである。叔父は亡くなったが、少年は間もなく回復する。成績が良かったので、地元で最難関とされる旧制中学校を受験したが、少年だけが不合格となった。口惜しさもあり、翌年再挑戦したが、またも不合格。やむなく私立中学校に入学した。
終戦後の学制改革で旧制中学校は新制高校となる。少年は大阪大学薬学部を受験したが失敗。やむなく地元の国立大学に入学した。勤勉に学び成績は良かったが、戦後不況の真只中で就職難。教授の推薦で何とか京都の碍子メーカーに職を得た。ところが、希望に燃えて入った会社は赤字続き、給料は遅配、ストも多い。嫌気がさし退職を考えたが、その前に心のありようを変え、ともかくもこの仕事に懸命に取り組んでみようと決心し、そうした。すると、人生が次第に好転していったのである。
京セラ創業者・稲盛和夫氏の若かりし頃の話である。偉大な経営者の人生も、その前半は困難の連続だった、ということである。
稲盛氏は「困難とは神様がもっと成長して欲しいという愛をもって与えたもの」であり、「困難は愛の変形」だと言う。「人生における不運・挫折が人生を豊かにする」、「挫折は人生の栄養になる」、「辛酸をなめることが魂を磨く」と語り、「厳しい時にそれを恨んだり、斜に構えたり、自堕落になってしまえば、人生は台無しになる。人生をまっすぐに生きることが大事だ」と繰り返し説いている。
人生には嫌なことや辛いこと、受け入れ難いことが起こる。その時、絶対に自棄を起こしたり、逃げたり、呪ったりしてはならない。それは自分の人生に必要なことと善意に受けとめ、自分という人間を磨くための修養と受け止めていく。すると必ず道はひらけてくる。
―――万事修養―――
人生のあらゆることを自分の修養の糧にしていく。その心構えで人生に臨みたい。