七難八苦を与えたまえ
顧問の会計事務所から、令和4年度の決算報告(会社の成績表)を受けました。昨年5月清心株式会社を設立後の初めての決算です。言い訳なんですが、5月からの開設準備期間は営業しておりませんので無収入。11月に就労継続支援事業開設後もコロナの影響をまともに受け事業計画通りにはいかず、とても厳しい船出になりました。わが社の初年度の成績表は「赤点」でした。いろいろな法人の財務表を見て来ましたが、自分のことながら、こんなにひどい決算書を見たことがありません。社長として、ショックじゃないのかと言われれば、ショックも、ショック、大ショックです。
しかし、ここが底―――。
山陰の麒麟児と称された戦国時代の武将・山中鹿之助が尼子再興のため「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈ったように、苦難や試練が自分を磨き向上させてくれる。順風満帆であれば、周囲への感謝の気持ちすらもたず、己の能力を過信し、いずれ大きな落とし穴に落ちたことでしょう。
もちろん、これで良しとは思っておりません。金融機関からの借財は絶対にお返しせねばなりませんし、職員そして利用者を守っていかなければなりません。きれい事ではすみません。禿(は)げ上がるまで仕事に励み、血反吐(ちへど)を吐くまで全身全霊で働く覚悟です。