1秒も無駄にできない!
今日から12月、師走になりました。1年の過ぎて行くスピードは、年を重ねるごとに早く感じます。ですから1日、1時間、1分、1秒も無駄にすることはできない、大切に使わなければならないと強く思います。
貴重な時間をどう使うか…
うららかな風は、心に大きなダメージを受けている方、知能や肉体にハンディキャップを負っている方にご利用いただいております。私には立場上、各方面の様々な方からの声が耳に入ってきます。利用者様に対する聞くに堪えない内容であり、吐きそうなほど胸がムカムカする差別的で、偏見に満ちた発言が寄せられます。
内閣府が行った差別に関するアンケート調査においても、差別を「頻繁に受けている」(13%)、「ときどき受けている」(46%)と、約6割の障がい者が何らかの差別を受けていると回答しています。世間の彼らに向ける目は、まだまだ厳しいものがあります。世間だけでなく、守ってくれるはずの家族からも‥。
うららかな風の利用者様も同様です。自身の置かれた境遇に、どれほどの苦しみやジレンマを感じながら、生きてこられたかと思うと胸が痛くなります。冷遇されたり、取り残されたり、排除されたり、暴力を振るわれたり‥筆舌しがたいほどの不遇な生き方を強いられた方々。
そうした方々のために残された時間を使おう―――
居心地の良い、心安らぐ場所。最後の砦、駆け込み寺のような存在。うららかな風はそんな思いからつくりました。そして、この世に生まれてきたことを少しでも幸せだと感じてもらえれば、これ以上の喜びはありません。
今年最後のひと月、みなさんも色々な思いを抱きながら今を生きておられると思います。一年を振り返りつつ、新しい年に思いを馳せる月にしてみませんか。