言葉には魂が宿る
梅雨の末期。熊本や鹿児島は線状降水帯が次々に発生しておりますが、今後も大雨が見込まれており、これ以上被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、昨日ブログにトイレ掃除のことを書きましたが、昔の同僚から「ボランティアで街のトイレ掃除に行く」とLINEが届きました。行かなければという使命感から申し込んだそうですが、昨日紹介した利用者さんのように下心なく清らかな心で取り組まないといけないと教えてもらった、と感想を寄せてくれました。ありがとうございます。
カー用品で有名なイエローハットの創業者である鍵山秀三郎元社長は、会社を創業して間もない頃、厳しい経営環境の中で社員の心を少しでも穏やかにしてあげたいという願いから、たった一人で会社のトイレ掃除を始められたそうです。10年間黙々と1人でやり続けると、ひと言も命じたわけではないのに、1人、2人と社員が手伝うようになり、やがてトイレ掃除について教えを請う人が次々会社を訪れるようになり、中国、台湾、ブラジル、アメリカなど世界中にこの運動が広がっていきました。トイレ掃除をすると、気持ちが洗われ清々(すがすが)しい思いになります。トイレ掃除は、何か特別な力が宿っているのかもしれませんね。
今日の朝礼で利用者さんに話をした内容を書かせていただきます。
『発した言葉には魂が宿る、それを「言霊」と言います。「トイレ掃除ばかりやらされてつまらない」と後ろ向きの発言をすると、後ろ向きの考え方が体に染みついて性根まで腐ってしまいます。反対に「掃除をするときれいになり幸せな気持ちになる」と毎日毎日、何年も何十年も続けていると、前向きな考え方になり、例え人が嫌がるようなことでも意識せずに率先して行動するようになります。ですから前向きな言葉を使うように意識してみてください。』
私の陳腐な言葉より、それを日々実践している利用者さんが目の前にいてくれることの方が、うららかな風にとって何よりの宝です!