日常生活は当たり前ではない
あたたかく晴天の一日でした。弁当配達で芦田川の土手を通るのですが、ビニール袋を片手につくしを取る姿を目にしました。そういえば最後につくしを食べたのはいつだっただろうか。子どもの頃、こんなもの食べられない‥とせっかく母が作ってくれたつくしの佃煮を避けていました。つくしのはかまを取るのは大変なのに。今ごろになって、無性に食べたいな‥。身勝手ですね。
今日から100周年を迎える甲子園球場で、センバツ高校野球が開幕しました。注目は1月1日の能登半島地震で被災した日本航空石川。同校は輪島市内にあり、校舎も大きな被害を受けたため、系列校のある山梨県へ避難。年明けの全体練習開始が1月19日までずれ込みました。ぎりぎりまで避難先の山梨県などで練習を積み、センバツを迎えます。中村隆監督は「石川県や山梨県の多くの皆さんのおかげで前向きに生活を送ることができた。日常生活は当たり前でない。声援をパワーに変え、一戦必勝で闘う」。試合は23日、常総学院との対戦です。被災した方々に勇気を与えてくれる戦いを期待しています!
みなさんは過去の甲子園大会でどんな高校を思い出すでしょうか?私はこの詩に詠われている高校です。
「きみは あのやまびこをきいたか 逞しい少年たちが 自信で打ち出す球音の 冴えざえとしたやまびこを」
これは大の高校野球ファンだった阿久悠さんの詩集「甲子園の詩」です。題名の「やまびこ打線」は徳島・池田高校を題材としたものです。「カキーン」。甲子園に金属バットが登場して50年。まだ私も少年時代でしたが、池田高校の打線の凄まじさは記憶の中に鮮明に残っています。
今回から飛ばないバットへの変更されるため、「やまびこ打線」のような強打の高校は出てこないかもしてません。個人的には点を取り合う試合も良いのですが、1点を凌ぎ合う守りの試合の方が緊迫感があり好きです。いずれにしても今日からはじまる球児たちの熱戦が楽しみでなりません。