一隅を照らす!

毎日、利用者様同士のトラブルが絶えることがありません。あの人からこう言われた、この人がこうしてきた‥自分の居場所を守ろうと、仲間であってもスケープゴート(生け贄)を見つけて、自分は被害者で、仲間の方が加害者であるかのような言動をされます。鵜呑みにしてしまうと、無実の方を加害者にしてしまいます。スケープゴートを見つけて攻撃するような心を排除し、弱い存在の方に手を差し伸べる人になって欲しいと願っています。

――― 一隅を照らす ―――

故・中村哲医師が活動したのは、人にとってとても大切な水も病院もない国、アフガニスタン。福岡県で生まれ育った中村先生は35年もの間、アフガニスタンの人々を助けるための人道支援を続けてきました。

しかし、生涯をかけて支援してきた国で糾弾に倒れ、73歳で非業の死を迎えました。中村先生は「一隅を照らす」という言葉が好きでした。「一隅」とは「かたすみ」のこと。もしかしたら、あまり目立たない場所のことかもしれません。「照らす」とは「光をあてて明るくする」こと。隣の困っている人のためにやさしく力になってあげることで、まわりの人も明るい気持になっていきます。「自分が今いる場所で、自分にできることを一所懸命やりましょう」。「一隅を照らす」にはそんなメッセージが込められているそうです。

うららかな風に集うみなさんが、そんな気持ちを持ち続けてくれることを信じています。