ただ前を向き、歩き続ける
うららかな風を開設して間もなく1年が経ちます。振り返る余裕がないほど、あっという間の一年でした。
実績もない、飲食業の経験もないものがチラシを持って営業に行かせてもらうのですから、足を運んだ先々であまり良い顔をされず、時には厳しい言葉を頂きながら、それでもうららかな風を何とか軌道に乗せるために心を奮い立たせ営業活動を続けてきました。一年前、世の中はまだコロナとの戦いの最中であり、飲食業界はとても厳しい状況が続いておりました。描いた計画通りに売り上げを伸ばすこともできず、途方に暮れる日々でした。
「椅子に腰を掛けていてもお客様は来てくれない」
いても立ってもいられず、町内へのポスティングを行いました。うららかな風のある水呑町内は幾度回らせていただいたことでしょう。兎に角、時間が空けば、周辺を何度も何度も回らせていただきました。
手前味噌ではありますが、開業当時からうららかな風の弁当は、レベルの高いものを作っているという自信だけは持っておりましたので、「一度召し上がっていただければ必ずファンになっていただける」と信じて広報活動に明け暮れました。それでもなかなかお客様が増えないため、店頭販売を開始することにしました。店頭販売の効果は絶大で、スタートした1週間は、次々にお客様が来店され、瞬く間に完売するほどで、驚くほどたくさんのお客様がご来店されました。その後も水呑町内の方はお弁当1個からでも配達料を無料にしたり、最近では焼き菓子の営業許可を取り、自家製ベーグルの製造に着手するなど、できることを次々に実行に移しました。そうしますと、少しずつですがご注文をいただけるようになりました。
あれから1年が経過し、今ではご注文をいただく企業様も多くなりましたし、ご注文の数も着実に増えております。数ある弁当屋の中から私たちを選んでくださり、感謝しかありません。本当にありがたいことだと思っています。
その感謝の気持ちを忘れることなく、これからも最高のお弁当をお届けすることを約束いたします。